以前ステンカラーのラグランコートを紹介したときに、
上衿の展開のし方を解説しました。 使う生地が厚い場合、上衿の衿腰部分には内回り分をカットし、 上衿部分には外回り分のゆとりをプラスする必要があるということでした。 ステンカラーの場合は、このまま衿付けをすればいいのですが、 テーラーカラーになると身返しにも展開が必要になってきます。 今回は、ショート丈のPコートを作りました。 コートというよりは、テーラーカラーのジャケットかな? これもパターン通りにカットして縫っただけです。 あらかじめパターンを展開しておけば難しいことなく、きれいに仕上がります。 簡単に図にしてみました。 衿とともにラペルも自然に折れてくるように、折り返し線にゆとりを入れます。 上衿の展開のし方はステンカラーとほぼ同様です。 さらに衿折れ線で平行に数㎜切り開きます。 身返しには、衿で切り開いた分量と同量をラペルの折り返し線にも入れます。 折り返し線を平行に移動させて入れます。 衿ではさらに外回りにきせ分を足しましたが、ラペルにも衿付け止まりから ラペルの部分にきせ分を1㎜ほど足し、下の折り返し止まりの位置で自然に 消します。 最後に元の製図の状態と同じように衿と身返しをつなげ、線のつながりがスムーズか 確認します。よければ縫い代を付けていきます。 このように展開してあげれば、自然と衿折れ線のところできれいに衿もラペルも 折り返ってきます。 以前も言いましたが、パターンに折り返しの線が入っていることが必須条件です。 日ごろから大事な位置(バストラインやウエストラインなど)はわかるように 入れておくことが大切です。
by see_ya2008
| 2015-12-14 15:27
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